小骨通信 2001/04
2001/04/03

骨太です。ある方から送っていただいたメッセージを、皆さんにもお伝えしたくお送
りします。すでに受け取られていたらごめんなさい。

当たり前のようなこと、聞いたその時は「ああそうなんだ」と思いますが、しばらく
すると忘れてしまい、もとの生活、もとの価値観にもどってしまいます。どうすれ
ば、いつも広い視野を、いつも温かい心を、いつもしっかりした自分というものを持
ちつづけることができるんでしょうか。

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 「心が軽くなる話(6) 」 
『もしも今日がついてない一日だと感じたら、』(作者不明)
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 もしも今日がついてない一日だと感じたあなたも
 これを読んだら現実が違って見えるかも

 もし 現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、全世界を人口
 100人の村に縮小するとしたらどうなるでしょう。

 その村には・・・・
 57人のアジア人
 21人のヨーロッパ人
 14人の南北アメリカ人
 8人のアフリカ人がいます。

 52人が女性で
 48人が男性です。

 70人が有色人種で
 30人が白人

 70人がキリスト教徒以外の人たちで
 30人がキリスト教徒

 89人が異性愛者で
 11人が同性愛者

 6人が全世界の富の59パーセントを所有し、その6人ともが
 アメリカ国籍

 80人は標準以下の居住環境に住み
 70人が文字が読めない
 50人は栄養失調で苦しみ
 ひとりが瀕死の状態にあり、ひとりは今、生まれようとしている
 ひとり (そう、たったひとり) は大学の教育を受け
 そしてたったひとりがコンピューターを所有している

 もしこのように縮小された全体図からわたしたちの世界を見るなら、
 相手をあるがままに受け容れること、
 自分と違う人を理解すること
 そして そういう事実を知るための教育がいかに
 必要かは火を見るより明らかです。

 また、次のような視点からもじっくり考えてみましょう。

 もしあなたが今朝、目覚めた時、病気でなく健康だと感じること
 が出来たなら・・・
 あなたは 今週生き残ることのできないであろう100万人の人
  たちより恵まれています

 もしあなたが戦いの危険や、投獄される孤独や、獄門の苦悩、
 あるいは餓えの悲痛を一度も経験したことがないのなら・・・・・ 
 世界の5億人の人たちより恵まれています

 もしあなたがしつこく苦しめられることや、逮捕、拷問または死
 の恐怖を感じることなしに教会のミサに行くことが出来るなら・・
 世界の30億の人たちより恵まれています

 もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上には屋根があり、
 寝る場所があるなら・・・・
 あなたはこの世界の75パーセントの人々より裕福です

 もし銀行に預金があり、お財布にもお金があり、家のどこかに小
 銭の入ったいれ物があるなら・・・・・
 あなたはこの世界の中で最も裕福な上位8パーセントのうちの一人です

 もしあなたの両親がともに健在で、
 そして二人がまだ一緒なら・・・・・
 それはとても稀なこと

 もしこのメッセージを読むことができるなら、あなたはこの瞬間 
 2倍の祝福を受けるでしょう。なぜならあなたのことを思ってこれを
 伝えている誰かがいて、
 その上、あなたは全く文字の読めない世界中の20億の人々より
 ずっと恵まれているからです

 昔の人がこういいました。
 わが身から出づるものはいづれわが身に戻り来る、 と。

 お金に執着することなく喜んで働きましょう
 かつて一度も傷ついたことがないかのごとく人を愛しましょう
 誰も見ていないかのごとく自由に踊りましょう
 誰も聞いていないかのごとくのびやかに歌いましょう
 あたかもここが地上の天国であるかのように生きていきましょう

 このメッセージを人に伝えてください、
 そしてその人の一日を照らしてください。


    アメリカの友人よりのメッセージ ・ 2001.3
    作者は不明 ・ 訳(改定) なかのひろみ

           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

  「降っても照っても大丈夫」などで大好評の中野裕弓さんから、
   昨夜、とってもステキなメッセージをご紹介頂きました。
  中野さんのアメリカのご友人から送られてきたものを中野さんが
   訳されたものです。

           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



2001/04/04

前回の小骨通信で送った文章、多くの方から気付きが得られたとのお返事もらったんです
が、一人だけ「とても理解の浅い、偏見に満ちた文章であると思いますがいかがでしょう
か?」という返事がありました。意外な人からのお返事だったので、私の気付かない視点
から見られたかなあと思ってましたら、また別の方からも同様のご意見。それを読んで、
ああそういう見方もあるなあと感じた次第です。下に引用させていただきます。

ここから---------------------------------------------------

少し話は違いますが、政治学に出てくる用語に
「未知のベール」
というものがあります。「ベール」は頭にかぶせる布のことです。
これは、あることを決めるときに、「自分がどの人(の立場)になるか分からない」とい
う前提に自分を置きなおして考えよ、ということです。
地球環境問題とか、「自分がどの国のどの年齢のどういった境遇の人になるか分からない
」という前提にたてば、今回のアメリカ(「地球温暖化についての京都議定書を守らない
」と明言した)のようなことにはならないわけです。


私には、この方の文章は、
「私たち、リッチなアメリカ人でよかったね」
としか読めません。
この文章は「アメリカ人のうち裕福な人」を慰めますが、スラム街の黒人アメリカ人やア
フリカ人が読んだらどう思うのでしょうか。そういう方々は電子メールを読めないことが
前提でしょうか。

これは、「未知のベール」の考え方とは根本的に違います。
「未知のベール」は、「途上国に生まれた場合でも、あまりひどいことにならないように
しよう」というものです。

この文章は、題名どおり「もしも今日がついてない一日だと感じたら」という軽い意味で
は問題ないと思うのですが、「暖かい心」があるとは思えませんし、むしろ視野は狭いと
思います。
作者も純粋に「ついてない人向け」に書いたとも読めるのですが、「自分と違う人を理解
すること」「教育」とあるので、やはり単なる「ついてない人向け」の軽い文章ではなく
、もっと重い意味で書いているようにも見うけられます。


ちなみに、
○全世界を100人に圧縮すると、アメリカ人は6人いない。全世界で約60億人、アメ
リカ人は確か2億数千万人だったから、3億人いたとしてもせいぜい「5人」、おそらく
「4人」。アメリカ人で豊かなのは上1〜2割だとすると、「一番リッチなアメリカ人
1人がすべての富の3割?を持ってます」の方が現実に近い。
○全世界GDPの2割、全世界人口の2%を占める「日本人」が少なくとも1人は入るの
は当確。
○同性愛者の統計は米国以外、特に途上国には皆無でしょうから、おそらく11%はアメ
リカの数字。

数字自体はどうでもいいことなのですが、アメリカWASP(White Anglo-Saxon Protestant)
中心主義がありありとしており、人種差別に敏感なアメリカで表に出て言え
る文章とは思えません。猛反撃を浴びるでしょう。
日本人の多くは誤解しておりますが、アメリカ人の多くは「アメリカこそ世界である」と
思っており、他国のことに極めて関心が薄く、国際感覚はまったくありません、というか
必要ないのです。この点、ヨーロッパ人と全然異なります。

一般に「私たち」という言葉は、常に「排除の論理」と裏腹であり、危険です。プライベ
ートな会話はともかく、道徳を説く場合やパブリックな場になればなるほど、被排除者の
嫌悪感を催したり、偽善者に堕している可能性に注意して使うべき単語だと思います。

ごめんなさい。素直でなくて。

ここまで---------------------------------------------------

なるほど、確かにそうも読めます。うっかり誰にでもいい文章だと薦められないかも知れ
ませんね。

私を含め多くの方がこれによって気付きを得られたことは、それはそれで意味のあること
でしょう。本当はこういう文章でなくとも、もっと早くに気付くべきかも知れませんが、
それぞれの持っている課題に応じた気付きというのがあるように思います。
アメリカが先頭をきって極端な方向に走った結果、やはりそれは行き過ぎたと中心方向に
戻す人もアメリカ人から増えつつあるように感じます。その一人が同胞に向けて、ちょっ
と立ち止まって考えてみようよ、と発信した文章と私はとらえたんですが。

自分はこんなに銭にならんことをやってて、それで飢えずに生きていかれるのはありがた
い、恵まれていると思っています。今日明日食うものに困っていたら、こんな悠長なこと
はやってられないし、こんなメールを書いてる場合ではないんでしょう。人にはそれぞれ
与えられたステージというものがありそうに思います。私には、きっと、自分のためにだ
けエネルギーを使うのではなく、社会のために使うように、こういう場が与えられている
んだと、おぼろげながら感じています。超大金持ちにも、人生にそれなりの課題があるで
しょうし、貧しい国に生まれた人もきっと意味があるはずです。これもまた一部の人には
嫌悪感を抱かせてしまう考え方かしら。

とにかく、先のメールを出したことで、全く違う視点からの意見が聞けたことは大きい
し、それを自分なりに消化しようとした意味も大きいです。皆さんに本当に感謝します。
また、この続き、いろんな方からの意見をお待ちしてます。



2001/04/07

前回、反対に感じた意見というのに対して、同じくそう思った
という方も何人もいらっしゃいました。また、罪悪感を感じた
という方も。こんなに恵まれていて申し訳ないと。逆に、視野
が狭くなってたと、はっと気付かれた方も多かったです。

ひとつの文章に対してこうまでいろんな解釈があるってこと
は、ある意味当たり前ですけど、あらためてこう見てみると、
実感させられますね。私も講演とかやって、あとでアンケート
の集計結果を見せていただくと、実にいろんなご意見で、人に
想いを伝えることの喜びや難しさをつくづく感じます。

念の為申し添えますと、この文章で気付きを得た人は、自分よ
り下を見て安心したという比較の幸せではなくって、もっとも
っとと駆り立てられる世の中の流れの少し外から見つめること
ができたということだと思います。おそらく作者の意図もそう
いうところにあるんだと思ったんですが。

この文中にあった
「誰も見ていないかのごとく自由に踊りましょう」
と同じ表現があったので、ということで紹介いただきましたま
た幸せに関する文章を、ここでも紹介したいと思います。また
感想などいただけましたらうれしく思います。
http://www.sweetnet.com/happy.htm
のページをご覧下さい。

私も誤解を恐れず、思ったことを書いていきますので、また皆
さまのご指導宜しくお願いします。



2001/04/11

いろんなご意見ぞくぞくいただき、とってもうれしく思います。
ある方からの感想を皆さまにもお伝えします。私はこういったことで
また幸せを感じます。

(前略)
ところで、小骨通信の反論への骨太さんのメッセージを読んでて
ふと思ったんですけど。
私はこの年齢になるまで(正確にいうと2年前くらいまで)
物質的にも特に不自由なく、比較的好きな時に
好きなことができる境遇にいたんですね。
すっごく恵まれているわけではないけど、でも、何か買いたいと思ったら
買えるし、旅行に行きたいと思ったらいける・・・
そんな時って、それが当然だったので、欲しかったものが手に入ったり、
キレイな景色が見られた時には「嬉しい!幸せ!」と思うんだけど、
すぐに「もっと」とか「今度は」っていう気持ちが出てきて
キリがなかったんです。そして、恵まれてるにも関わらず
満たされていなくて、あまり幸せじゃなかった。
それが、ここ1年境遇が変ってしまって、今は、その頃出来ていた
ことの何分の一も出来ない状態になってしまいました。
なにせ、わがままな子どもから、わがままな女性、そして
わがままなおばさん(!)に移行してただけの私だったので、
最初は「なんでこんなに不幸なんだろう」「恵まれてないんだろう」
という思いばかりが強くて、苦しくて、現実から逃げ出すことばかり
考えてました。Happiness is a journeyに出ていたように、
「・・・ができれば幸せになれる」「・・・がこうなれば・・・」の毎日
だったような気がします。
でも、そのうち、その大変さに慣れてきて、我慢ができてきて、
受け入れることができてくるようになると、たまに嬉しいことが
あった時、以前の何倍も嬉しく、感謝できる自分になってたことに
気づいたんです。嬉しいこと自体は、以前と比べようもないくらい
小さなことなんだけど。今は「幸せは自分の心が決める」という
言葉に心からうなずけるし、実際にとても幸せなんですよ〜〜〜(^^)v
・・・そんな自分の今の状態にあまりにピッタリくるメッセージ
だったんで「これも一種のシンクロ二シティかあ?」って
思って実はびっくりしました。
(後略)





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