小骨通信 2001/11
2001/11/07

骨太です。
以前(9/29)の小骨通信でお伝えした、とあるお母さんのメール中の
イスラエル駐在の友人のお話、本人と会った時のことを書いて送って
くれたので、ここで皆さんとシェアしたいと思います。
こういうの読むにつけ、わたしゃ毎日いったい何やってるんだろうね。

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以前言っていたイスラエル在住の親友に先日やっと会うことができました。

イスラエルに住んで3年。常に危険と隣り合わせで生活を送っている彼女の心の中は
平和に対する強い強い思いでいっぱいでした。

実際彼女は幾度も怖い経験をしていて自宅前に爆弾を仕掛けられたこともあるそうで
す。車を運転するときは自爆テロの恐れがあるとしてバスのそばは走らない、バス停
の近くに停車しないことを心がけているそうです。

日々ほとんど無防備で生活している私達にはきっと想像もできないくらい恐怖に満ち
た毎日だと思います。だからこそ中東のみならず世界に本当の平和が訪れることを彼
女は心から願っているに違いなく、その思いは私達の思いなんかよりはるかに強いも
のでした。

ブッシュ大統領や小泉首相の「空爆によるある程度の犠牲はやむを得ない」という人
命を無視した恐ろしい発言には強い怒りを覚えていました。全く同感です。命を産み
出す女性にしか命の尊さがわからないものなのか、と男性社会の怖さを感じたと言い
ます。(そうでない男性の方ごめんなさい)

そして彼女が日本に帰国してまず驚いたのは日本のマスコミのレベルの低さだったと
言います。これは今回の一連のテロに関する報道を見ていてわたしも同じように感じ
ました。きっと皆さんも少なからず感じたのではないでしょうか。これに対しうちの
主人は「日本のテレビ界は商業主義すなわち視聴率第1主義だから仕方が無い」と言
います。確かにそうです。でもNHKまで似たようなものだからどうしようもありませ
ん。(そうでない業界の方ごめんなさい)

パレスチナの人々がアメリカで起きた連続テロ事件に対し歓喜の声をあげていたシー
ンをテレビでご覧になった方も多いかと思います。あのシーンは彼女のパレスチナの
友達によると実はイラクがクウェートに侵攻した際のものだと言います。テロをビジ
ネスであるかのように考えるビンラディンをはじめ過激派の人々を除き、危険にさら
され暮らす中東の人々の大半は今は平和を切望していると言います。でもそういった
一般市民の声と国の上層部の人たちの声は必ずしも一致せず、テレビ等で取り上げら
れるのは上層部の声がほとんど。そこで実際と報道に相違が生じる。と彼女は言いま
す。

遠い国で起こっていること、人々の思いを知るのはとても難しいことです。少なくと
も私達はメディアという手段でしかそれはできない。でも真偽の問われる報道に翻弄
されるままでいいのだろうか?と私は思います。

目を大きく見開いて自分の目で真実をそして世界を見ることができれば・・・それが
理想なのですが、難しいですね。

でも今回彼女と会って彼女の声を通して少しではあるけれど真実に近付けたようで感
謝しています。そして彼女と会ったことで私も以前より平和を願う気持ちが強くなり
ました。

彼女は今月中旬に日本を去り(ご主人の)次の赴任地ロンドンに行ってしまいます。
短い時間の中・・・まだまだ話したいことはたくさん有ったのですが彼女と会えたこ
と本当に良かったと思っています。彼女は私の親友です。
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宮沢賢治の言葉、「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
って言った気持ちなんだかわかる気がします。でも普段何気に生きていて、つい
自分の幸せしか目に入らない・・・

自己弁護かもしれないけど、逆も正しい?
「個人が幸福でないと世界は幸福でない」かな。

宮沢賢治の「世界全体が・・・」の文章を探して最初に検索されたページが
何と皮肉なことに首相官邸のページでした。ただページタイトルが「小渕総
理からのメッセージ」とあったので、昔のものがそのままだったんでしょう。
小渕さんならどういう判断をしたのかなあ。
http://www.kantei.go.jp/jp/kids/ginga/kenji.html



2001/11/09

骨太です。金沢近郊の方へのお誘いです。
遠くの方、重複で受け取られた方はごめんなさい。
私も参加します(途中までですけど)。

〜〜ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みなさまこんにちは。お知らせを、送らせて頂きます。
寒くなってきたので、以下は、街頭で出来る最後のアピールになるかも
しれませんが、お時間が許せばどうぞ、ご参加ください。
転送大歓迎です。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    世界平和記念日に・・・・
        ピーススタンディングへのお誘い

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
 
11月11日(日)は、あの9月11日からちょうど2ヵ月。
そして11月11日は、第1次世界大戦が終結した日
(調印の日)、「世界平和記念日」とされています。
___________________

 「明日があるさ」といいますが、
 私たちは明日がくることを当然の事と思いすぎているのかも。
 報道されてくる ひとつのいのちの重みを、
 私たちはほんとうに厳粛に受け止めているのでしょうか。

    この同じ青い空の下に
    アメリカがあり、アフガニスタンがあり、
    空腹や恐怖に震える人々がいることと、
    自分の日常が切り離されてはいないでしょうか。
    
 今日という日は、二度となく、
 失われた命がもどる事はありません。
 でも、ひとつでもたくさんの命を救うための努力は、
 今からでも 間に合います。
 
   私たちにできることは
   まず、無関心でいないことではないでしょうか。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【日時】   2001年11月11日(日)  
  
   午後2時〜5時 =ご都合のいい時間にご参加ください。=

【場所】 香林坊アトリオ前バス停付近

【内容】
<3時間連続街頭アンケートの実施>
   ・あなたはアフガニスタンへの攻撃を
        支持しますか?しませんか?
   ・あなたは自衛隊の派遣を
        支持しますか?しませんか?

<黄色いリボン・募金などのピースアクションビラの配布>

【持ち物】
    メッセージを書いたボード・ビラ・ギターや歌など
    平和を願うあなたの気持ちを表すもの

【主催】ピースウォーク世話人会

【ご注意】
◆ピーススタンディングは、個人でご参加ください。◆
 団体名の入った大きなプラカードや、今回の趣旨とかけ離れた内容のビラなどは、
ご遠慮いただくことがあります。
 
【お問い合わせ】
    前田 kazuo@po.incl.ne.jp,  Tel+FAX 076-280-5610
     帯刀 taitou@aqua.ocn.ne.jp 
   小原 Tel+Fax 076-240-0413

【スタッフ募集のお願い】 
当日までの準備や、当日一緒にやってくださるスタッフを
大募集しています。是非、上記までご連絡ください。 


2001/11/12

骨太です。
先日お伝えした高岡での「ルナんち交流会」、かなりの人数になり
そうで、現時点で行くつもりにされている方は、私のほうに
連絡をいただけますか?人数と振込み状況を把握したいので、よろしく
お願いします(確定でなくっていいですよ)。

この日曜日に平和を願う市民の一人として、仲間と共に街頭アンケート
をしました。

・あなたはアフガニスタンへの攻撃を
        支持しますか?しませんか?
・あなたは自衛隊の派遣を
        支持しますか?しませんか?

テレビでよく見るように、該当するボードにシールを貼ってもらった
んですが、通りがかりのたくさんの人に声をかけて見て、何よりこの
私が勉強になりました。大体半分くらいの人がアンケートに応じてく
れたっていうのがびっくり、そして意外にこわもてのおっちゃんや、
化粧バリバリの女子高生、そして髪の毛がツンツンしている男子生徒
が、「むつかしーなー」と言いながら悩んでシールを貼ってくれたのが
印象的でした。一方、身なりのきっちりした中高年の方の多くは、目も
合わさず、聞こえてないかのように足早に過ぎ去っていくだけでした。

もちろん私がいたほんの2時間で一般化するわけにいきませんが、なんと
なくそんな傾向があって、遠くから歩いてくるのを見て、応えてくれそ
うかどうか予測できるようになったりもして。でもそれが裏切られたとき
また嬉しくもあったりして。何しにアンケートとってたんだろ??

「昨日もこの話で家族で喧嘩になって・・・難民救出の派遣ならいいけど
武器を運ぶのならだめと私は思う」と熱く語ってくれたおばちゃんもいれ
ば、「わたしゃだらぶち(方言、ばか者の意)やから、こんな難しいこと
なーんわからん(何にもわからない)」と言って去っていくおばちゃんも。

「愛の反対は憎しみではなく無関心だ」というのはマザーテレサの言葉
だそうですが、街頭に立ちながら、なるほどねえなんてその言葉を噛み
しめちゃいました。だけど、自分もついこの間までは目を合わさずに
去ってしまう方の人間だったと思うと、無反応な人にも腹がたたず。
だって、こうやって街角で声をかけるのは、怪しい宗教だったり、サラ金
のティッシュだったりすることが多いから、パブロフの犬みたいに、
反射的に体が無反応を決めこんじゃうのかも。

ところでアンケートの結果ですが、私は途中までの経過しかわかりません
が、その時点でどちらの質問も「支持しない」方が圧倒的に多かったです。
自衛隊派遣の方は、結構多くの方が迷われてました。

国や世界を動かす人からとって見れば、こういう一般市民は愚民に
見えるんでしょうかね?それともわかっていてやめられない、罠に
はまってるんでしょうか。偉い(と言われてる)方たち、ほんとは
どう思ってるのか、超聞いてみたい。


2001/11/21

骨太です。
流星群見ました?うち1歳の娘が「おほちちゃま、みた!」って翌朝
も興奮でした。わたし自身も宇宙の神秘、ロマンを久々感じた瞬間で
した。たまにはこういう感情を味あわないとね。

先日、県の教職員組合主催のシンポジウムにパネラーとして参加しま
した。私みたいなのが、壇上から私より年上の学校の先生方に話する
なんて、僭越極まりない話ですが。

まあ、聴衆の先生方の中には、不遜な態度でふんぞりかえっている人
や、明らかに寝てる人もいて、これが教室なら、チョークでも投げつ
けられて当然ってなものでしたが、私は少しオトナなのでそんなこと
はせず。(これってちょっとイヤミ?)

その私がパネラーとなった分科会は30人学級の実現を目指す内容の
ディスカッションでした。組合員側の主張としては少人数学級の方
が、よりよい教育が出来るというものですが、教育委員会は否定的
だということです。

その理由のひとつは人的配置の問題。県全体として先生一人当たりの
生徒数はすでに20人以下ですが、過疎地と都市部との差が激しく、か
といって過疎地学校の統廃合を積極的に進め、都市部へ余った先生を
持ってくるっていうことは容易ではないということ。

もうひとつは予算の問題。そんでも、別の(教師たちはあまり効果が
ないと考えている)プロジェクトに予算はついてたりするそうです。
。。教員を増やす人件費はどれだけか私はわかりませんが、戦争への
支援や、いまだ続いている箱物の建設をやめずして、説得力はないよ
うに思います。

さらに、組合が「30人学級を!」というと、「教師が楽をしたいがた
め」という意見もお上の方ではあるそうで、これについては真剣に子
どもたちのためにがんばっている先生方には無茶苦茶失礼なご意見で
しょう(最近はニュースなどでも無節操な教師が目立ってたりするか
らかもしれませんけど)。

まあ、全くの外部から学校と関わる私の口から出る意見は、今回もま
た、ちゃぶ台をひっくり返すようなもので、子どもを管理しようとし
たら、確かに先生にとっては少ないほうがやりやすいけど、そもそも
学校は子どもを管理する必要があるかどうか、子どもは平日昼間は学
校に管理されるべき存在かどうか、そっから考える必要あるのではー、
なーんて、えらそうな。

現実は一足飛びにはいかないので、具体的には例えば少人数学級を実
現しつつ、そして議論はそもそも子どもの成長に必要なものは・・・
といったところを、子どもにかかわる全ての大人が考えていくことが
大事かなあと思います。(ああ、えらそう)


話変わってアフガン関係で。
小骨の読者でアフガン難民支援のNGOを手伝われている方が、ペシャ
ワール会の中村哲医師の講演の声をウェブ上に載せたということを
お知らせくださったので皆様にもお伝えします。
http://www.tcc117.com/tdc/action


2001/11/28

骨太です。

先日日曜日に高岡であった「ルナんち交流会」行ってきました。日木流奈君について
は、以前の小骨で少し紹介しましたが、11歳の脳障害児。呼吸自体もなかなかままな
らない体でありながら、50音の紙の表でコミュニケーションをとることができ、その
頭脳と愛の深さは一般の我々大人が束になっても到底太刀打ちできないシロモノ。

今回の交流会は、200人くらいの人が集まった中で行われました。ルナママに抱かれ
たルナ君がボードで指した言葉を彼女が読み、ルナパパは妹ソマちゃんをあやしなが
らルナママにマイクを向け、途中振られてきた会話を返すといった、とてもほほえま
しい会でした。

前半紹介があった後、会場からの質問にルナ君が答えたりしたわけですが、その内容
は「ルナ君が好きなこと」から「今人類が陥っている地球全体の問題」までものすご
い幅広い内容でした。私も食い入るように彼のことばを聴いてメモまで取っていまし
たが、それをここに記そうとすると、どうしても彼のニュアンスが表現できず、自分
の能力の低さゆえに皆に伝えることができないのを残念に思います。

まあそれも寂しいのでひとつだけ書きましょう。

ルナ君が「とち(ルナパパのこと)、チョコの話(みんなに)して」とふると、ルナ
パパが説明を始めました。自分は一人っ子だったから、チョコでももらったら分ける
必要がなくて全部自分のものだったし、それがあたりまえのことだと思っていた。結
婚してからも冷蔵庫の中のものを食べちゃったら、それはルナ君のためにとっておい
たものだったりで、みんなに怒られたりしたんだけど、なかなか分けるということに
慣れず。ところがボランティアで日木家に出入りしている人がパチンコでよくチョコ
をとってきてくれて、食べきれなくなるほど家にあると、ルナパパはチョコをみんな
に気前よく分け与えたそうな。

ルナ君は、地球上で起こっている不幸な問題は、実は大人がそれぞれ自分が満ち足り
てないことが原因だったりすると語りました。大人が満ちてくると子どもも安心しま
す。大人は自分を満たすことをもっとする、自分をもっと大事にしたほうがいいと彼
は言います。

わたくし骨太は、最初日木家でお会いしたときから、このファミリーの無限ありあま
る愛というのを感じていました。だからルナ君も素晴らしく成長し、そしてこうやっ
てみんなにあふれんばかりの愛を与えることができるのでしょう。

今も続くリハビリは並大抵のものではなく、そんな合間にルナ君の希望でいろんな人
と出会う機会を設けて、それもまた両親にとっては大変な負担であろうと思います。
でも愛がそれを可能にするのです。

彼にとって「生きる」とは、文字通り「息をする」こと。誕生日も、一年生きてこら
れた特別な日だといいます。無意識に息をして、体を動かして、歳をとっていく我々
大人は、いったい何を求めているんでしょう。欲が戦争を起こし、地球から搾取し、
子どもたちに条件付の愛を押し付けているような気がします。

ほんともっと謙虚に見つめなおさねばいけないと思います。そしてルナ君の言うよう
に、大人が満ちたりて幸せになること。物質的な意味でなく、精神的に、たましいと
して。

金銭ではなく、愛が循環する世の中になればいいのにな。


2001/11/30

骨太です。

ルナ君のこと、何人もの方に何かしら伝わったようでとてもうれしいです。

平和に関するお話、転送します。
世界中がほんとうに平和な毎日が暮らせられるように祈ります。

それから、知人が、使わなくなった服などを必要としているところの情報を探してい
ます。ご存知の方はお教えいただければうれしく思います。


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    今年のクリスマスは      ☆
       イエローリボン・ツリー      ☆
    ☆     イエローリボン・リースを
       ☆       かざってみませんか?

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クリスマスまで1か月をきり、街の木々には毎年のように
イルミネーションが灯りました。 

クリスマスはこどもの頃から、気持ちがうきうきする、夢の世界。
クリスマスツリー、サンタのプレゼント、ケーキ。
家族や恋人と過ごす大切な日。

今年、そんなぬくもりとは遠いたくさんの人たちが同じ世界にいることを、
すこしだけ考えませんか?

これから皆さんのおうちに飾る、ツリーやリースを、
平和の黄色いリボンで彩っていただきたいのです。

すでにあるツリーに市販の黄色いリボンをつけてもいいし、
give-peace-a-chanceのリボンでこだわってみるのもいいし、
なんとなく玄関口にある、ゴールドクレストに
ちいさな黄色いリボンをたくさん飾ってみてもきれいです!
手づくりのリースもすてき。
みなさんならではの智恵を絞って、
おもいおもいのツリーやリースを飾りませんか?

是非、お友達にもお知らせください。
お知りあいの喫茶店や、美容院、ホテル、レストランなどにも
お話してみてください。

そしてクリスマスには、戦火がやんでいることを、
心から祈りたいです。

あられの降る季節となりました。
みなさんと、大切なご家族のご健康を願っています。

11月28日
小原 美由紀

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☆give-peace-a-chanceのイエローリボン・イエローリボンの説明書き・
イエローリボンに関する新聞記事をご希望の方は、
小原まで。TEL・FAX076-240-0413

☆すてきにできたら、写真を見せてくださいね!
「こんなのもいいよ!」というアイデアもお聞かせください。


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