キューバ見聞録 - メキシコの小学校 -

Instituto Summerhill (カンクンの小学校)

キューバはメキシコのカンクン経由だったので、カンクンの小学校も訪れることができました。ここはキューバと違い資本主義バリバリの国。食料品などを除けば、物価は結構日本並みたいでした。古さを残しつつ近代的な街ができています。


jpeg jpeg ここは私立の小学校。「サマーヒル」という名前で、イギリスのニイルが作った「サマーヒル」スクールからつけたようです。公立学校は授業料無料ですが、私立は月額6千円〜5万円程度。公立学校が一クラス30人に対して十数人〜20人くらいであるのが売りのようです。ここでも中学校までは義務教育だそうです。

jpeg ここの子どもたちも人懐っこくって、授業中でも寄ってきて話し掛けてきます。ここでもやはり会話が成立しなくって残念でしたが、たっぷり交流できました。先生には迷惑だったかな?

jpeg jpeg どこの学校にも、校内もしくは学校のすぐ近くに駄菓子屋みたいのがあって、子どもたちはそこでおやつやジュースを買って飲み食いするようです。学校始まるのが7時からと早くって、10時半から1時間ほど、ブランチタイムをとるのが習慣のようです。その時に売店に立ち寄るそう。そして、午後1時くらいで学校はおしまいになるとのことです。中学校も高校も。これはうれしいかも。

jpeg jpeg jpeg 授業は極めて日本と近いです。サマーヒルと名前はついてますが、普通の学校です。こどもたちは明るく陽気で、でも時々度が過ぎちゃって先生に怒られてしまうんだよね。これも日本と同じかな。授業にお邪魔して、日本から来たんだと言うと、みんな教室の後ろに貼ってある世界地図で日本を探して、見つけた!と歓喜の声を上げてました。うう、かわいい。そして、ぜひ日本語を教えて欲しいといわれ、黒板にひらがなと漢字を書いたら、大喜びしてました。超かわいい!

jpeg jpeg 左写真は、1年生の教室。勝手に出て行っちゃうそうで、柵がしてあります。右の写真はADHD(注意欠陥多動性障害)の子が、教室の外でマンツーマン授業を受けています。とってもいいやつなんだ、こいつが。小学生でも試験に通らなかったら留年するので、勉強は何とかせねばならんそう。

jpeg この学校の校長先生。こういった私立の学校に政府からの補助があるのか尋ねてみたら、そんなものは一切ないとのこと。それどころか、学校設立時に一度、そして毎年毎年政府に権利金を納めなくてはいけないそうです。その他にも生徒一人につきいくらかと、そして税金も払わなければいけないということで、公的資金がおりるどころか、実に4種類もお金を納めなくてはいけないと。この地域では公立学校が自由に選べるそうです。それでも違った教育を望むなら、オプションとして自分らでお金出してやりなさいよ、ということなんでしょうかね。ほんとに国が違えば、教育に対する考え方もずいぶん違うようで面白いです。何年か後、これらの教育の結果、それぞれの国がどうなってるのか、大変楽しみなものです。

jpeg おまけ。カリブ海から昇る朝日を背に。


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